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チェッカー
社会に出て初めて働いた会社はメーカー(製造業)でした。
私が働いていた部屋の向かいにあった小さな部屋では
毎日毎日、いくつもの袋を色々な高さから落とす、という作業をしている人がいました。
それは色々な高さの棚に並べられた商品が、棚から落ちた時にどれくらいのダメージを受けるか、
というチェックだった(と記憶している)。
20年以上前の話です。
チェッカー_b0029706_22252794.jpg


ここひと月ばかり主に請け負っている作業の1つとして
リニューアルオープン予定のサイトのコーディングチェックをしています。

最近では様々なチェッカーが出回っており、webサイト制作技術の精度を示す目安となっています。
W3Cに則っているか、アクセシビリティは満たしているか、IEでちゃんと表示するのか、他色々...

今チェックをしているサイトを作っている人はこう言った。
「エラーがゼロになることを目指しているんですよ」
エラーというのはコードをチェックするfirefox用のプラグイン「HTML VALIDATOR」が示す数値のこと。

確かにエラーはゼロかも知れないけどー、それってどうよー

と思うくらい、作り手側の自己満足路線まっしぐらの最悪サイト(言い過ぎちゃう?)です。
エラー数は何百も出てくるリニューアル前のサイトの方が見易くない?と何度も思いながら作業を続けています。


チェッカーが「エラーはありません」と言ったら、
それがベストなwebサイトなのだろうか。

ちがうよ、きっと。



SEO対策が施され、検索サイトの上位に登場して、アクセス数が一瞬増えたかのように見えても
それで、見た人をがっかりさせるような、そんな作り方でいいの?

それは、違うと思うなー。



『チェッカー』って何?

今年に入って、チェッカーに依存し過ぎている勘違いwebマスターを数人続けて見た。






NHKのお仕事に関する番組で、
毎日毎日ラーメンを食べるのがシゴトの食品メーカーの人や
毎日毎日お風呂に入るのがシゴトの入浴剤メーカーの人を見たことがあります。
うん、確かにー!と至極納得した鯖猫です。




どんなに精密なチェッカーが開発され、合格基準に達しても
人が心地よいと思う感覚など、ちゃんと検証しなくちゃダメでしょー。

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by eco_neko | 2009-11-01 22:11 | 徒然なるままに
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